index< 日誌 < h感じ方 <  23c-80共感1 「サイン」p2

2、しるし。


こうしたことは、身体の動きと表情を作り出している筋肉だけでなく、それを支えている骨格や姿勢についても言えるし、また、肉体表面の様々な動きからも知られてくる。呼吸や血流、冷や汗、顔面の表情からも感じられる。

それは肉体表面に現れた、肉体内部の変化の「しるし」なのである。そうした表面に現れた見える「しるし」でもって、見えない内部を見ている。心情や感情や思惑を見ている。それは相手に対しても、そして自分に対してもそうなのである。

そしてまた、そうした表面上のサインや「しるし」だけでもって、私たち人間は、何かを無意識に連想して感動したり、悲しくなったり、恐ろしくなったり、そしてまた、気分が晴れたり、落ち込んだり、楽しくなったりもする。

そうしたことを景色や、音や、ニオイや、あるいは手に触れる感触の中に感じたりもしている。絵画や音楽や舞踏もそうである。このような見える現実の世界の中から、自分自身の心の中の世界を見ているのである。

戻る。             履歴へ

index< 日誌 < h感じ方 <  23c-80共感1 「サイン」p2


2019-0417-0427