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犬やライオンなどの自分の牙で噛みついて戦う動物にとって、その闘争の際には耳を伏せるのが、相手から自分を守る特徴になっている。耳が食いちぎられる恐れがあるからである。もちろん、耳を立てた方がよくきこえるので、普段はそうしているのであるが、争そいの際には耳を伏せるのである。 そして、この相手の耳を伏せた状態をもって、相手からの攻撃の前兆と見なすのである。そしてこれがポーズとなって、その攻撃の有無にかかわらず、その動機と感情の表現になっていて、同時にこれがコミュニケーションの手段となっているのである。 これが表情といったもので、こうしたことは、目やクチや顔面のシワやその起伏によく表れている。神経が緊張し、顔面や身体のすべての器官や組織が、その目的に向かって集中して行き、研ぎ澄まされた形相となって現れてくるのである。 |