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1、障害。


始め声を出したのは、肉体内部の血流や呼吸、そして筋肉の激しい不規則な動きが、何かしらの不都合を表わす声となって外へ出てきたのである。不規則な、自分でも得体の知れない衝撃に身体が対応しきれずに、それが呼吸の障害となって、声と共に外に出てきているのである。

何も意識して意図的に声を出したワケではない。肉体の構造が否応(いやおう)なしに、そのように連鎖していて、結果的にそのように動いているということである。

そしてこれが、いつしかコミュニケーションの手段として、表情や仕草の動作として相手にもそれと知られ、自分もまた、そうしたコミュニケーションの手段として利用してきたのである。

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