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自分の感覚が、自分の現実の世界なのである。これが自分と現実との係り方であり、現実を生きる自分の姿なのである。そして、このようにして人間は現実の世界を見ている。そして、このような現実の世界が、実は、自分の感覚の世界なのである。 そして自分の感覚とは、自分自身の祖先が作り上げてきた、自分の肉体の中の、記憶の世界を見ているのである。自分の中の生理と神経の作用の中に、自分でも得体の知れない、自分自身の気質と気性の世界を見ているのである。 そしてまた、現在を生きる自分たちの習慣や作法の中に、祖先の精神の世界を見ている。このような自分自身の血と骨の営みの中に、自分自身の無意識の世界を見ている。そしてそれは自分自身の根源なのである。 |
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