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4、宗教。


現実から、意識といったものが分離されてくる。しかし、このような自分を意識する意識とは何か? それは、二通りの方法で行われる。

一つは、
自分の中で自分が分裂していて、そうして自分が意識される場合である。このようにして自己の内部、自分自身の精神の世界において自由が獲得される。そしてこれが自意識となっている。プライバシーや人権、人格という概念がそうなのである。

もう一つは、
自分の外からの絶対的な権威でもって、自分というのを意識する場合である。自分以外の、外部の者によって自分が意識される。要するに外からムリヤリ、カテゴリーを覆いかぶせて取り繕っただけの存在である。

そして前者が、欧米的なキリスト教世界であり、
後者が、東アジア儒教世界なのである。

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