index< 日誌 < ag儒教<  23c-93共感9 「首領様」p6

1、権威。


本来、自分の中にしかないものを他人に求める以上、この他人とは、自分よりも優れた者でなければならず、そうして自分の立場が安定するのである。これが要するに「権威」なのであって、しかも権力と結びついた権威なのである。

権威は権力と結びついてこそ、これが実力となり、強制力となり得るのであって、それがまた、自己の他者に対する有利な立場を作り出すのである。だからまた、自己の自意識というのが、この「権威」に対する忠誠度をもって示されることになる。

権威の頂点は神たる「首領様」であって、そしてこれは、そこに生きるすべての者にとっての最高の尊厳なのである。本来、自分の中になければならないものを、権力の象徴の中に求めているのである。

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