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水色(みずいろ)はどうだろう。 なぜに「水色」は、水色として見えてくるのだろうか。それは人間が、それを水色として見てきた様々な出来事の記憶がそうさせるのである。そしてこれをもって、それを祖先は「水色」として表現してきたのである。 果てしのない届くようで届かない地平線の色。生命が宿る水の色。あるいはまた、氷の冷たさの色を「みずいろ」でもって表現してきたのである。人間の感覚が世界の物語りを、そのように表現してきたのである。 それはつまり、人間が「みずいろ」というのを、そのようなものとして感じてきたのであり、そしてこれを「みずいろ」として表現してきたのである。だからまた、これが人間にとっての「みずいろ」の意味なのであり、人間にとって水色が「みずいろ」として見えてくる理由なのである。水色という色自体が持つ、人間にとっての意味なのである。 |