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5、営み。


私たち人間の考え方や行動といったものは、本人の意志や現実の必要といったものが直接に関与しているものではない。むしろそれは間接的な動機やキッカケに過ぎず、それ以前のところで、それまでの習慣や自分の肉体の構造がそれを決定しているのである。

自分の肉体がそれを求め必要としているのである。自分自身の意志というのは、それに従っているに過ぎないのである。また必要というのは、このような自分自身の肉体の生理とその記憶を指しているのである。

それは自分自身の生理と神経の営みのことなのである。それ以上でも、それ以下でもなく、その範囲を越えたところでは、人間は何一つ何ごとも成し得ないのである。

戻る。             続く。

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2019-0505-0507