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8、普遍性。


精神と肉体はもともと別のものであって、精神は自己の肉体でもって、自己を表現せざるを得ない以上、それはどこまで行っても観念的な錯覚でしかないのである。それも主観的な思い込みに過ぎないものなのである。

そうである以上、精神は自己を外から見る必要に迫られていて、これが客観性なのである。客観性とは、様々な主観が無限に拡がり繋がって行って、そして取捨選択されて行って時間的に残り続けた全体のことなのである。

だからまた、個人の意識や思考といったものは、あくまでも主観的な思い込みに過ぎないのであって、そしてこれが現実の中で他者と交流し、交感し、それが共有されることによって、客観的で普遍的な意識になってゆくのである。

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2019-0505-0507