index< 日誌 s設定 <  24a-06「意志の誤解3」p7

1、さだめ。


人間の意志と行為といっても、それ自体がすでにあらかじめ与えられ、定められたものであって、人間はその上で生きて行かねばならず、その上でのみ生きて行けるのであって、そうせざるを得ず、それしかないのである。

すなわち、これが人間が生きて行く上での前提であり、条件なのである。この意味で人間は、あらかじめ設定し尽くされた存在なのであって、その意志も行為そのものも、必然のものと言わざるを得ないのである。それしかなく、そうしてのみ生きて行けるという意味で、そうなのである。

しかしこれを、当事者本人からして見ると、それは自分でもどうにもならないことなのであって、そうした意味では偶然の運命であるとしか、言いようのないものなのである。

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2019-0505-0507