index< 日誌 s設定 <  24a-08「意志の誤解5」p2

1、肉体の内部。


意志と必要が人間の仕草や表情、習性といったものを作り出しているというのは、やはり、どう考えてもおかしい。まやかしと偽りの人為的な作りごとのように思えてならないのである。

人間は考える以前に生きて行かねばならず、また、何らかの行為以前に、すでにあらかじめ感覚と神経、筋肉や骨格、さらに内臓諸器官が働き作用していて、そしてそれに基づいて、そこから思考し行為されるのである。

そして、それら肉体の全体でもって何かを感じて意識しているのである。何らかの意志、あるいは行為というのは、この肉体内部の作用の結果に過ぎないのである。

意志や必要以前のところで、人間の肉体が機能し働いているのである。意志や必要といったものは、ただそうした見えることのない肉体内部の動きといったものが、見えるカタチとなって現れたものに過ぎないのである。

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2019-0505-0507