index< 日誌 < av表情 < 24a-14「クチの表情」 |
クチを大きく開くのは、何かに驚いたときの表情である。これは呼吸をしやすくして一気に空気を取り入れ、驚いた直後の行動を瞬時にしやすくするためと考えられている。防御や逃走、攻撃のための素早い瞬間的な動きが求められるからである。 しかし、普段はクチを閉じている。何かに集中するときは特にそうである。クチだけでなく、すべての感覚と感覚器官、神経と筋肉が、その目的のために、それへと集中し研ぎ澄まされる。それが必要とするもの、その目的に適うもののためだけに、すべての神経が集中されるのである。 それ以外の神経や感覚、筋肉といったものは忘れられ省みられなくなる。またその目的にとって不要なもの、重要でないものは閉却され、閉じて遮断される。なぜなら、余計な不要なことに煩(わずら)わされてはならないからである。 |