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7、二重性。


このようにして、自分と世界とのかかわり方、自分と現実との関係といったものが、種としての自律する原理とその環境によって規定される。そしてこの場合の原理とは遺伝(民族のタマシイ)のことであり、そして環境とは適応のことなのである。

遺伝的なものと、そうでないもの。先天的なものと後天的なもの。与えられるものと、学習によって取得するもの・・・。それらは互いに明瞭に区別の出来ないのである。そしてまた、そうしたことが互いに出たり入ったり、混じり合い、重複し、変化を繰り返しているのである。

このような状態。またはそうした関係性こそが、遺伝なのであって、そしてまた同時に適応なのである。そしてこのような遺伝と適応の二重性が、現実の人間の生き方と、その存在を作り出しているのである。

戻る。             続く。

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2019-0507-0511