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6、素質。


これは、意識と無意識の関係とも似ている。意識が無意識から浮かび上がってきたものであるのと同じように、適応そのものは遺伝から浮かび上がってきているのである。遺伝が適応の条件を成しているのである。そのようにしか成れない、という意味でそうなのである。そしてまた、これが種の同一性なのである。

このような、生きて行く上での原理とその自律性が遺伝なのであって、そしてそれを具体的なカタチにしたのが適応なのである。これは遺伝を自分の肉体に例えることが出来る。そしてこの肉体でもって現実を生きているのが、適応ということが出来る。

以上を要約すると、
@   潜在的な可能性としての先天的な「遺伝」。
A   そしてこれを現実という、環境と条件の中で実際のカタチにしたのが、個としての現実的な「適応」ということが出来る。

そして、しかしまた、この適応自体を可能にしたのは、先天的な素質としての遺伝なのである。

戻る。             続く。

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2019-0507-0511