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5、曖昧な境界。


そしてそれは、これを失うと、もはや自分が自分で無くなるということなのである。自分を失い、自分が自分とは違う別の者になるということである。自分が自律した存在でなくなり、自分のタマシイを喪失し、自分がだれか分からなくなり、自分の存在を失うということである。

このようにして見ると、先天的なものと後天的なもの、遺伝によるものと適応によるもの、生まれる前から与えられていてものと、生まれた後に自分が獲得したもの。そうしたことが複雑に連続し重複しながら連鎖しつつ、2元的かつ2重に規定されている。

表情や仕草、生存の様式とパターン、習性や気質や気性などと言ったことのすべてがそうなのである。いったいどこまでが遺伝であって、どこからが適応なのかというのは、曖昧なのである。

戻る。             続く。

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2019-0507-0511