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そして、これがすなわち、自分でもどうにもならない先天的なもの。与えられ、あらかじめ定められた種としての特殊性なのである。そしてまた、これが自分が自分であることの根源的な根拠になっているのである。 このようにして見ると、それは確かに遺伝であるとしか言いようのないものなのである。しかしまた、これを現実のカタチにしているのも、自分自身の肉体なのである。それは現実とのかかわりの中で、自分で作り出してきたものなのである。 しかしまたその限りで、これは自分がこの世に生まれてきた後に、自分自身で習得してきたものと言わざるを得ないのである。そして自分を、そうした方向へと導き促し方向づけて来たのは環境であると同時に、そうした自分自身の中にあらかじめ設定されていた、種としての自律性なのである。そしてこれが存在の原理なのである。 |