index< 日誌 z自意識 <  24a-19 自分にしかないもの2 「人間モデル」p3

3、モデルの展開。


@の宗教人は、
中世封建社会の自意識の延長である。これが目指すのは、固定した上下の身分関係である。

Aの経済人は、
近代の産業革命後の自意識である。そして、このような自意識が目指すのは、経済合理性である。それは、規格化された均一均質の世界であって、そのための自意識である。国民国家の成立がそれである。

従って、その精神は外面的で形式的であって、自己の内面が問われることもなく、また、内面自体が非常に曖昧である。個人の内面自体が、合理性という概念からすると、需要のない世界であり、それ自体が不必要な世界なのである。 

B自由人は、
20世紀後半から始まった、それまでに無かった異質の自意識である。これは例えるなら、15世紀ルネッサンスの混沌としたカオスの時代の自意識に似ている。

戻る。             履歴へ

index< 日誌 < z自意識 <  24a-19 自分にしかないもの2 「人間モデル」p3

2019-0507-0511