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時代が求めたもう一つの人間モデルは、18世紀産業革命がもたらした「経済人」という概念である。しかし実は、これもまた、儒教と同じところから来ている。自己意識の欠落がそれである。 ただその現れ方が違うということである。そしてこのような思考と行動の規範が成り立つのは、それが歴史的に固定した生産手段――土地または独占資本――の外の世界だということである。 それは、勃興し盛衰を繰り返し続ける、起業家の世界に見られる価値観とその生き方である。このような、社会の独占的生産様式――公務員またはメーカー及びそのケイレツ――から離脱した人間にあっては、身分的に固定した上下の人間関係などなく、経済合理性(つまりカネ儲け)こそが何よりも重視される。 |
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2019-0507-0511