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5、サイン。


このようにして、始めて「色」というのが人間にとって何か意味のある、印象やサインとして記憶されてきたのである。

しかし、このような肉体の記憶、あるいはまた、何かしらの行為へと導く象徴の世界といったものは、視覚に限らず、聴覚、触覚、そして内向感覚についても、そのまま言えることなのであって、そして正しくこうしたことが、現実と自分との係わり方なのであって、これが自分にとっての現実の意味となっているのである。

仰(あおぎ)ぎ見るということ。見上げ、顔を上げるということ。そしてかすかに見える仄(ほの)かな地平線の、かなたのあちらの世界といったもの。そうしたことがどこか非現実的でもあってマブしく感じられ、また実際にマブしく感じられる。しかし、それでも見ようとする。

戻る。                続く。

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2019-0511-0513