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2、うす笑い。


しかし、相手をいつくしむ場合だけでなく、相手をバカにして軽蔑する場合も、こっそり相手の目をうかがっている場合がある。。薄笑いや「せせら笑い」、それに嘲笑がそうである。

しかしそれでも、うす笑いの最中に、大っぴらに相手をうかがい、相手の目を覗き込み凝視するといったことが、ほとんどない。なぜなら、相手をバカにして貶(おとし)めようとしていることがバレるおそれがあるからである。

しかしまた、うす笑いといっても、ほほ笑みや嘲笑とはどこか違う。どこが違うのかと言えば、何よりも相手の目をうかがい、覗き込んで何かを探ろうとしてる、そうした目なのである。

というのも、ほほ笑みを装い、それとは反対のことを考えているからである。ほほ笑むことで相手を油断させて、それでもって相手を誤解させ、自分の魂胆を見えなくしようとする、そうした偽りの笑いなのである。

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2019-0511-0513