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6、恐怖。


目は相手を見ているが、見据えているのではない。むしろ相手を避けようとしている。相手から逃げるために仕方なく見ているのである。神経が極度に緊張し、集中し、そしてそれが顔表面の筋肉のカタチとシワに露骨に表れている。

緊張するシワや、筋肉と血管が膨れて浮き上がった線、そしてその方向。そうした顔表面のカタチや模様が目指すのは、「写真2」が目指すのとは全く正反対である。例えると写真1が爆発寸前の表情だとすれば、写真2は、しぼんで落ち着いて行くような表情なのである。

「写真1」の場合、自己が外へ向かって緩(ゆる)んで拡がって、消失して行く表情ではなくて、自己の内部の顔の中心の奥へ向かって、何もかもが集中し緊張している。

原因を外に求めてはいるのであるが、結局、自分で自分の中を見ている。まるでそれが自分の中にしかないように。だからこの表情は、驚きを超えて迫りくる、脅威に対する恐ろしさ、おびえとおののきの表情なのである。

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写真1                                    写真2

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2019-0516-0519