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近接した物体同士の間で光が互いに反射を繰り返し、そのたびに光の明るさが小さくなって行く現象。交差する壁の間、八百屋で見る「くだもの」同士の間、奥まった隅(すみ)の壁と床の間などに見ることが出来る。 これは近接した物体が無くても、物体と空気の間でも起こっている。風景の輪郭線が少し暗くなって際立って見えるのも、それである。つまり、一律に光が萎えて行くのではなくて、繰り返す反射の回数と共に、累積的・加速度的に弱くなって行くのである。 こうしたことが照らし出された物体を、景色から浮かび上がらせて見せている。特に、薄暗い背景から近くの物体を見たときに、浮き上がって来て迫るような感じを受け、たしかな立体感と共に、距離感と遠近感を印象づけている。 |