index< 日誌 < c信じるもの < 24a-43異人1 「人権」p9 |
そしてただそれだけが、自分と自分たちにとっての唯一の信念であり、正義であり、自意識と自分の居場所の根源となっているのである。だからまた、このシステムの中でこそ生きることを許された人間からすると、これが当然で当たり前の生き方であると信じて疑わないのである。 自分で自分を生きる方法を知らず、そうやって生きたこともなく、また、自分で生きることが何か悪いことのように思い込んでいるのである。ただ体制のシステムに盲目的に従順に従うことだけが、自己の人生のすべてであると信じて疑わない人間なのである。 それ以外に生きて行く方法を知らず、生きる自信も、能力も、意志もはじめから喪失している人間のことなのである。そうする以外に生きて行けない、選択肢のない人間のことなのである。社会が全体として、このように教育してきたのである。 |