index< 日誌 < c信じるもの < 24a-44異人2 「宿命」p6 |
従ってまた、このような他人の目の届かないところ、システムの統制の外では、どんな悪事でも平気でする人間なのである。むしろ、これを自己の美徳や賢さと勘違いしているのである。 それは許されるし、しても良いことと信じている人間のことなのである。また、そうすることによって自分というのを見い出しているのである。それ以外に自分を確かめる場面がないのである。それ以外のところにホントの自分が存在しないのである。 自分の中に自分の考えと、自分自身の自律した自意識が無い以上、それは仕方のないことなのである。なにもかも他人に依存して生きている以上、そうやって自分を見い出す以外にないのである。 |