index< 日誌 < av表情< 24a-47「おびえる」p2 |
両肩を少し上げ、頭が前に傾き、かがみこむように顔を隠そうとする。そして両腕をまげて顔と脇と胸にきつく押し当てる。ひどいときには、そのまま震え出し、泣いたり、あるいは、しゃがんでかがみ込む。 これは人間がひどい寒さを感じるときの仕草と同じであって、また、これとよく似たポーズに、ボクサーの受け身の防御の姿勢がそうなのである。(ただし、ボクサーの場合は、姿勢は同じでも目だけは常に奥の方から相手をうかがい続けている)。 「おびえ」のこのような姿勢とポーズは、身体の表面積をなるだけ小さくして、防御の範囲をなるだけ狭くしてダメージを減らすと共に、――あるいはまた、極寒の場合での熱の流出を最小限にするために、―― 目やクチや心臓や腹といった身体上の主要な急所部分を隠して守りやすくするためのものである。 |