index< 日誌 < av表情< 24a-51「続、毛細血管」p7 |
そうであるにも関わらず、突発的で瞬時の行動が求められているのである。身体内部ではそのための最大限の努力がなされている。心臓の心拍や血流、胸の肺や呼吸の活動、それに瞬間的に筋肉が異常に緊張し、それに耐えられずに震え出したりもする。 内臓諸器官、腺の分泌が異常をきたし、括約筋も意味もなく緩んだり締まったりしている。また、肉体表面の毛が逆立ち鳥肌になったり、あるいは眼が大きく見開き、鼻穴が拡がり、クチ元とアゴの筋肉が垂れる。 肉体表面の神経と感覚といったものが、見知らぬ得体の知れない、見えてもいない何かへと、その正体と原因を見定めるために、そのためだけに極度に緊張しているのである。そして、こうしたことが驚き、びっくりし、あるいは「たまげた」という状況なのである。 |