index< 日誌 <ar象徴< 24a-53交感 2 「予測」p5 |
ということはまた、別の側面からも現実離れしたことが起こってくる。このような身体のシステムに、本来の感覚とは全く別のところから、情報が入ってくることがある、ということである。 あるいは、原因と結果の時間的順序が「逆さま」になることがある、ということである。本来あったはずの順序が破壊されて、それに拘束されなくなっているのである。 本来、身体が何かを感じて、それを知り、考え、行動していたのであるが、このような現実の順序を無視して、考えだけが先にきて、例えば、小説や映画を見ていて感動し、喜んだり、悲しんだりして、身体がそれだけで高揚して快活になったりする。 あるいは悲しみのあまり、現実には何もないにも関わらず、空想だけで涙が出てくる、といったことがそうなのである。あるいはまた、現実の出来事や印象から何かを想像し予測したりして、そしてそれを知り、理解するといったこともあるのである。 |