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5、証明。


従って、自分がドレイでないためには、自分よりも下の者がどうしても居なくてはならないのである。そして、このようにして相互依存の上下の関係が成り立っているのである。そして、これがこの世界の、平和と秩序と安定の基礎なのである。

そしてこのようなシステムの中の住人からすると、システムから離れた者、はぐれて一人ぼっちの者、あるいは追放されるか逃亡した人間は、「自分たち」という仲間の世界を破壊する「よそ者」、異人種・異国人に過ぎないのである。

要するに、「自分たち」の正当性を証明する格好の標的に過ぎないのである。だからまた、「自分たち」が自分たちであり続けるためには、このような仲間でない者はどうしても必要なのであり、それが居なけばでっち上げて作り出すのである。

戻る。                 続く。

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2019-0519-0523