index< 日誌 <ar象徴< 24a-58象徴の世界 2 「誘導」p3 |
しかしまた、これは実際のところ、自分の中で生き続ける祖先の記憶の世界なのである。自分の中の、肉体の生理と反射作用の特質として生き続けている、自分の中の他人のような世界なのである。 そうして自分を見ている。自分が自分で意識されてくるのである。現実を生きる自分自身の求めといったものが、そうした過去の祖先の記憶を呼び起こしているのである。 印象が象徴化されることによって、それだけで現実世界にない、自分の感じ方といったものを作り出しているのである。印象といったものが、現実の世界から切り離され解放されて、それだけで妄想の世界を作り上げているのである。 象徴が、象徴だけで無限に連鎖する連想の世界を生み出して行く。そしてこれが自分自身の肉体の生理の作用に反応している。またそれが、何かしらへと誘うサインとなって自分を支配し導いているのである。 |