index< 日誌 <ar象徴< 24a-59象徴の世界 3 「見え方」 |
人間というのが個性を持つ個体である限り、そのようにしか見えず、また、そうした方法でしか世界が見えてこない、ということである。しかしまた、だからこそ、ある意味で見えないもの、現実にないものを見ているし、見えてもくるのである。 それはつまり、自分の中で観念化された感覚の世界を見ているのである。自分の外の現実というのを、自分の主観を通して見ているのである。だから、現実にない、見えないものまで見えてくる。 現実の世界は無限なのであって、人間には、どうしてもその一部分しか見えてこないのである。そうだとすれば、それは見る人の動機や目的、それに感覚や感じ方によって、まったく別のものを見ているのである。 |