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しかし、少し考えて見ると、こうしたことは至極当然のことのように思える。それは成り行きとでもいったもので、そのようになるしかなく、それ以外にないように思える。 なぜなら、このような成り行きの条件や前提といったもの、そしてまた、主体としての人間と、それを包み取り囲んでいる自然と社会の環境といったものが、人間をして、そのような生き方しかもたらさなかったからである。それ以外の者に成り得なかった、という意味でそうなのである。 このような人間と環境との関係、そしてその歴史が現在ここにいる人間を作り出したのである。現在ここにいる人間は、このような過去の歴史の結果なのである。そうするしかなく、それにしか成り得なかった、という意味でそうなのである。 |