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4、必然性。


そうして始めて新しい環境の下で、自分の生き方や居場所と精神の拠りどころといったものを、見い出すことが出来るようになるのである。しかし、このような自己の変異といったものは、いったいどこからやってくるのだろうか。

それはもともと自分自身の中にしかないものなのである。他者と区別される自分、他人と違う自分という者。そして、そうした自分という者を意識させ呼び起こしているのが、正しく、このような自分の中にある自律した必然性の世界なのである。自分というのが、自分の中で完結していて、そして自律しているのである。

繰り返される日常の、日々の同じことの繰り返しが、このような自分というのを作り出しているのである。それは目には見えず、自分でそれに気づくこともほとんどないのであるが、しかしまた、これこそが自分なのであり、自分自身の最も潜在的な無意識の世界にあって、自分自身の精神の拠りどころとなっているのである。

戻る。                 続く。

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2019-0523-0526