| index＜ 日誌 ＜av表情 ar象徴＜ 24a-71 「とがりクチ」p4 |
| 一般に、何か不平や不満を表わすのに、唇（くちびる）の真ん中あたりを尖（とが）らせて突き出すことがある。世間では、これを「クチをとがらす」と言っている。いっしょに舌を出すこともある。 これは、嫌なもの、厭（いと）わしいもの、まずいものを口の中から吐き出すことから来ている。オマエは汚い嫌な人間だという意味である。つまり、このようなクチから「吐き出す」日常の行為が、それ自体が嫌なものの象徴になっているのである。 だから実際にクチから何かを吐き出す必要が無くても、ただクチをとがらすだけで、それでもって相手に対して拒絶と嫌悪の意志表示になっているのである。 |