index< 日誌 <j生理的情緒< 24a-73 くり返し 10 「歴史的同一性」p10 |
要約すると現実とは、それぞれすべてが多少とも異なる歴史と自然環境に基づいていて、厳密な意味では、同じものはどこにもないということなのである。そうだとすれば、「同じことの繰り返し」といったものは、地域や時代によって、やはり多少とも異なったすがたカタチで現れてくる、ということである。 そうは言っても、それを動かし現出させている内的原理といったものは同一なのであって、変わらないのであって、そしてこれが自己の自律性なのであり、種の概念なのである。 つまり、私たちは、ものごとを時間の経過の中で見ているのであって、そうして始めて変化というのが見えてくるし、そして同時に、その中にあってそれを動かしている、原理や秩序の型といったものが見えてくるのである。 |