index< 日誌 <j生理的情緒< 24a-73 くり返し 10 「歴史的同一性」p10 |
私たちは時間の流れの中で自分を意識し、自分を見ているのである。自分とは、このような自分自身の時間の世界のことなのである。それは、直接には目に見えない世界であって、しかしまた、見える現実の中からその変化の原理として見えてくるものなのである。 そうした現実を動かしているリズムとサイクルの、それ固有の流れの中に、その変化の仕方を通して自分自身の内的世界を見ているのである。それを感じることも出来るし、またそれを知り、理解することにもなるのである。 しかしこれは仕方のないことである。本人がそれを好むと好まざると、望む望まないといったことにお構いなしに、これが自分を縛りつけ強制し、規定しているのである。そしてこれが、自分が生きている現実の世界なのである。 |