index< 日誌 <j生理的情緒< 24a-74 くり返し 11 「肉体」p5 |
意識に対する無意識の世界がそうである。あるいはまた、現実に対する夢の世界がそうなのである。思考に対する肉体の自律神経の世界もまたそうである。運動筋肉に対する不随意筋肉もそうなのである。 あるいはまた、年老いて行く、生きては死んでゆく、そうした人間の営み自体がそうなのである。それは自分でもどうにもならない、自分自身の肉体の世界なのである。 どうにもならないということ、不自由であること。しかしまた、そうやって人間は自分を意識し、理解し、自覚しているのである。どうにもならないということが、自分をして自分を意識させているのである。それは現実に対する反発であり、反作用なのであって、眠っていた自己が現実の世界に反抗して現れ出てきているのである。 |