index< 日誌 j生理的情緒< 24a-78 くり返し 12 「歴史的存在」p7

2、自己の同一性。


そうして自分自身の変化の中に、自己が自己であり続ける理由を見ているのである。存在とは、少なくとも生物の世界では、変化の中にあっても自己を保存し続ける、そうした自律した主体のことを言っているのである。

従ってそれが、変化し続ける外の現実と区別されるためには、それが永い歴史の中で、自己の中で何らかの変化をくり返し続けている、ということである。また、そうしてのみ自らが生き残り続けることが出来たのである。

つまり、このような変化し続ける主体こそが自己であり、時間的存在であり、歴史であると言えるのである。従ってまた、この場合の変化とは、現実の見える表面的な変化のことであって、自己の内的な自律性においては何も変化しておらず、そうした意味で変化がないというのが自己の同一性なのである。

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2019-0601-0609