index< 日誌 <j生理的情緒< 24a-79 くり返し 13 「時間」p7 |
人間に限って言うと、そうした自分自身の変化の中にこそ自分が認められ、確かめられる。そして実際に、それを見ることが出来るということである。自分が生きている現実とは、事実上、このような現実の中にしかないからである。変化の中にしか自分というのが見えて来ないからである。 自分が自分を意識するというのは、このような変化の中に自分を見ているからでである。変化の前と後の自分が違う者であって、それを意識せざるを得ないのである。そして、それが意識されるのは、これが歴史なのである。そしてこれが意識された存在なのである。 歴史とは、このような変化する現実のことであって、このような過ぎて行く時間の中で自分を見ている。このような現実、変化する自分自身の歴史の中で人間は自分を知り、意識し、理解しているのである。自分の中で過去と現在が対話をしているのである。 |