index< 日誌 <j生理的情緒< 24a-81 くり返し 15 「生理」 |
始め、偶然のバラバラで支離滅裂な出来事の羅列に過ぎなかったものが、その始めを見失うくらいの遠い昔からの繰り返しにによって、それぞれのバラバラだったものが互いに関連付けられ、そして役割や機能といったものが定められてゆく。 そしてそれが固定され、一つの不変のシステムとしてカタチ作られたのである。私たち人間の物理的・空間的身体構造がそうであるし、不随意筋や自律神経がそう得あるし、そしてまた、無意識の世界や夢の中、情緒の世界がそうなのである。 それは、果てしのない祖先の無数世代からの歴史といったものが、そうした記憶や経験の繰り返しといったものを、遺伝と適応を通して空間的事実として現実化したのである。もちろん、そうでない者は歴史の世界から消えているのである。いまある現実とは、そうして取捨選択されてきた歴史の結果なのである。 いま生きている私たちの肉体は、このような過去の歴史の結果であり、また、言い換えれば、このような精神が現実化したものと言うことが出来る。人間にとっての現実とは、果てしなく遠い過去からの、自分自身のタマシイが映し出した自分自身のすがたなのである。 |