index< 日誌 <j生理的情緒< 24a-83 くり返し 17 「必然性」p6 |
それは何かの必然であるとしても、偶然であるとしか言いようがないのである。それが一時の瞬間的なものである限り、やはり「偶然である」としか言いようがないのである。 それは時間的な連続性を欠いた空間的にも不安定な存在だからである。瞬間的なマボロシのように現れては消えて、二度と現れて来ないのを現実の「存在」とは言わないのである。 しかし、それが「くり返される」といった場合、それは偶然ではなく必然なのである。自己の中に、自己の原理と自律性を認めることが出来るからである。 なぜなら、存在とは時間的・空間的な連続性だからである。時間と空間の中で、それが同一のものであると認められるものだからである。そしてこの連続性の中に、それ固有の原理と秩序を見ているのである。そしてこれが自己の必然性なのである。 |