index< 日誌 <j生理的情緒< 24a-83 くり返し 17 「必然性」p6 |
現実が必要としないものは、時間的にも空間的にも残らないということである。つまり、何らかの存在としては、現実の世界から忘れられ、失われ、消えて行くということである。 そしてこの必要とされる客観性というのが、普遍的な存在としての自己が目指すものなのである。すなわち、自己の自由であり、自律性であり、主体性なのである。そしてこれが歴史という概念の前提になっているのである。 このような何らかの目的や理由なしに、自由などという概念も成り立たず、また、人間が自らの歴史を意識し自覚するといったこともないのである。すなわち、主体としての自らの自覚なしに、歴史というのが意識されることがないのである。また、このような自覚こそが歴史の始まりなのである。 |