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5、現実の自分。


このような自分の中の肉体内部の分裂。随意と不随意の筋肉、条件反射と無条件反射、運動神経と自律神経の対立、あるいはまた、人間自身の生と死そのものがそうなのである。人間という存在自体が、現実の中で分裂している。

それはただ単に人間自身が、それを意識せずに習慣や馴れとして、あるいはまた、それが固定された筋肉内部の不随意運動や、自律神経の反射的な営みとして行われているのである。自分でも知らず気づかないまま、そうした肉体が誘導する世界を生きているのである。

しかし実際にはそれだけではない。人間はそれを通して、それを知ると共に理解し、納得しようとするのである。そうするしかなく、そうしなければならないのでる。人間にして見れば、現実にある自分のものとしては、自分の肉体以外になく、それでもって生きて行くしかないのである。

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2019-0609-0618