index< 日誌 < au錯覚< 24a-85 「幻想の世界」p12 |
自分自身に能力も意志も、そして何よりも自分の考えが無い以上そうして生きて行く以外にないのである。それは、このような自己意識の欠落した人間にとっては仕方のない、必然のものなのである。 そしてこの意味では、それは宗教の問題なのである。法律と社会システム、そして何よりも人間の頭の中の思考パターンというのが、そのようにしか成れないように出来ているのである。 しかしまた、それ自体が錯覚であり、幻覚や妄想なのである。このようにして私たちは幻想の世界を生きている。しかしまた、そうしたことは自分の外の感覚だけでなく、自分の中の情緒や感受性そのものが、もともとそうなのである。 |