index< 日誌 < ar象徴< 24a-86 「遠近感」p10 |
建物やその窓、あるいは道路といったものは、どこでもそのサイズといったものは、およそ似たり寄ったりである。それらが自分の視界の中で続いていて、そしてそのサイズといったものが、遠くにあるものほど小さく見える。そしてその小さく見える程度でもって、私たちは距離といったものを無意識に計測している。 これは距離的に近いか遠いかの遠近感であるが、しかし、これとは別に、物体表面のカゲ(陰影)によっても、ささいな凹凸やデコボコを感じている。デコボコとは位置関係ののことであり、そしてこの位置関係はたいてい定まっている。だからこの意味では、この陰影もまた遠近感を表している。遠くになるほど陰影はぼやけて曖昧になる。 |