index< 日誌 < ar象徴< 24a-86 「遠近感」p10 |
しかし、この凹凸の表面、例えば月のクレーターを「逆さま」にして見ると、凹凸が全く反対のように見える。山に見えていたものが実は谷底だったり、谷底に見えていたのが山のように見えている。 実は、これは錯覚であって、頭の中の「常識」がものごとを逆さまに見せているのである。なぜか? 無意識の常識の世界では、太陽光は常に上から下に向かって放射されているからである。つまり、影はいつでも物の下にあると思っているからである。 太陽は常に上空にあって、上から差し込んでくるものである。反対に、地下から光が差すことはあり得ないのである。だから、上から照らされている側が山であり、下の影の部分が谷であると思い込んでいるのである。そしてこの写真を逆さまに見ると、谷と山が反対に見えてくるのである。 |