index< 日誌 < ar象徴< 24a-86 「遠近感」p10 |
私たち人間の感覚はこのようにシツケられ、そしてこれが常識として固定されてきたのである。そしてこのような、自己の肉体に繰り返されて来た習慣といったものが、私たち人間の常識やオキテ、そしてさらに社会システムや観念の世界を創り上げてきたのである。 あるいはまた、その観念や感覚の基になっているのである。このような馴れや習慣の適応といったものが、人間の観念の世界や感覚の感じ方といったものを創り出してきたのである。 言い換えると、こうしたことが人間の常識や固定観念となっていて、それがまた、自分たちが信じるもの、自分たちの快・不快の感覚といったもの、そしてまた善悪の基準といったものを定めているのである。 善悪などという道徳的感覚自体もまた、自分たちの文化と歴史の中で凝集されてきたものなのである。すなわち、これが自分たちが信じる信仰と社会システムを作り出していて、そしてまた、その根拠になっているのである。 |