index< 日誌 < ar象徴< 24a-86 「遠近感」p10 |
赤とは、血を連想する危険な色であって、危険とは、つまり自分に迫ってくるものなのである。危険であるがゆえに、それが近くに迫ってくるもののように感じられているのである。 そして青色とは、上空の色であって、これは遠くの届かない世界であって、自分をを突き放して遠ざかるような色である。たとえそれが近くにあっても、決して届くことが許されないような、そんな覚めて冷たい印象の色なのである。 だから、青色はどこかよそよそしくて、尊敬したり認めたりすることはあっても、親しみとか、肌が触れ合うような近さを感じる色ではないのである。 |