index< 日誌 < av表情< 24a-93「クチ元の表情」p3 |
控え目で、自分でも気づかないくらいの、ささやかな安堵の吐息と共に唇(くちびる)が少し開き、前歯が見えている。犬歯はほとんど見えない。つまり、これは頬笑(ほおえ)み、うす笑い、あざ笑いなどの場合である。 すなわち、唇(くちびる)が横方向に引っ張られ、それに伴い唇の両側の端にタテシワが出来る。場合によっては「エクボ」が出来る。 鼻唇溝も確かに見られるが、これは笑筋の引っ張りに伴うもので、鼻唇溝自体は比較的に穏やかで緩やかである。緊張する意志の集中と、その筋肉の動きなどは全く見られない。 顔表面の筋肉と神経は緊張から開放されて、ゆるみ、拡がり、飽和し、それ自体で安定している。そして元の本来の自分に戻ろうとしている。そしてこれ自体が心地良く、楽しく嬉しいのである。そしてこれがまた、相手にも伝わってくる。これが頬笑みの場合である。 |