index< 日誌 <p変異< 24b-06変異・「始めと終わり」p7 |
このようにして、自分の中の潜在的な可能性といったものが様々なカタチで現れてくるし、そしてそのほとんどが途中で、あるいはまた、それ以前の段階で消えて行く。なぜなら、現実に必要なカタチと生き方、そして有効な生存のシステムだけが生き残るからである。 しかしこの「生き残る」というは、多少語弊のある言い方であって、実際には、客観的な現実といったものが、全体としての生態系のバランスとその自然選択の結果として、「種」の個性といったものを限定し方向づけて行くからである。 しかしまた、このような「限定する」という考え方自体が、人間の観念の産物なのであって、そしてまた、このようにしてしか人間の思考自体が成り立たないのである。現実そのものが、このような仮想と幻想の世界なのである。 |