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4、設定。


そして、このような特定された方向に適った者が、現実の世界で生きて行く居場所と地位を獲得して行くのである。そしてまた、この特定された方向性と言ったものが、すでにある先天的な遺伝の中であらかじめ想定されているのである。

そのようにしかなれず、そのようにして生きて行かざるを得ないように始めから設定されているのである。そしてもちろん、それゆえにこそ、このような設定自体が環境の変化に伴う現実の変化に適応できずに、滅んで行くことも多々あったのである。

そしてこの遺伝に含まれる「設定」とは、自己の内部にある潜在的な可能性のことであって、これが現実化するのである。それは自分というのを方向づけ条件付け特定しているのである。

しかしまたそれを確定までしているのではない。先に述べたように変転する現実の世界において、それを確定することなど不可能なのであって、確定するということ自体が無意味なのである。だからまた従って、ある範囲に限定し予測するという特定にしかならないのである。

戻る。                続く。

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2018-0630-0707